TOTO / 40年以上最前線で活躍するレジェンド

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当ブログで最初に紹介するのはTOTO(トト)
バンド結成は1977年ですが今なおワールドツアーも精力的に行っているレジェンドバンド!!

TOTOとの出会い

TOTOとの最初の出会いは11才のころ。当時好きなバンドのギタリストがインタビューに、
「TOTO大好き! ルカサー大好き!!」と回答していたのを目にしたときです。

小学生のわたしには『TOTO』がバンド名だと分かるはずもなく、ただの記号として、
そして『ルカサー』の言葉の響きだけが記憶の片すみに残っていました。

中学生になり、小遣いでCDを買えるようになると、
楽器店のCDコーナーに並んでいるTOTOを見て、「TOTOってアーティストの名前だったんだ」と初めて認識。

とは言え、インターネットもYouTubeも無い時代、
良いのかも分からない”洋楽”を少ない小遣いから手を出す冒険はできず、6年の歳月が過ぎます。

初めて聴いたのは、友人のウォークマンに入っていた『The Seventh One』でした。
ただこのときも、
「かっこいいけど今時の音楽だな」と当時聴いていたTM-NETWORKやB’zを想起して、
一度通して聴いただけで終わりました。

しかしこの日以降、繰り返し脳内を流れるメロディーとギターリフ、
そして「カチッと固まった音だったけど、打ち込みじゃないような」…?という疑問
友人に頼んで、今度は数日借りたところからTOTOの沼にはまってしまいます。

メンバーと活動歴

結成からグラミー受賞まで

創設メンバーは以下6名で結成は1977年

  • ジェフ・ポーカロ(ドラム)
  • デビッド・ペイチ(ボーカル・キーボード)
  • デビッド・ハンゲイト(ベース)
  • ボビー・キンボール(リードボーカル)
  • スティーブ・ルカサー(ボーカル・ギター)
  • スティーブ・ポーカロ(ボーカル・キーボード・シンセサイザー)

ジェフとスティーブ(後に加入するマイク含め)のポーカロ兄弟と、ペイチ、ルカサーはハイスクール時代からバンドを組むなど、お互いを「ソウルブラザー」と呼ぶように強い絆で結ばれていました。

『TOTO~宇宙の騎士~』がバラエティに富んだ楽曲が揃っていて世界で450万枚をセールス。
その後プログレ色の強い『Hydra』、ハードロック色の強い『Turn Back』とリリースして日本やヨーロッパでは人気がでますが、セールス的には振るわず本国アメリカでも存続が危ぶまれます。

そのような状況で製作された、1982年4枚目の『TOTO Ⅳ~聖なる剣~』が世界で1200万枚以上をセールス。シングル『Africa』は全米1位、『Rosanna』も全米2位となり、グラミー賞では当時史上最多の主要6部門を受賞し、人気を不動のものとします。

度重なるメンバー交代

世界的人気となった直後、ベースのデビッド・ハンゲイトとリードボーカルのボビー・キンボールが脱退。ベースにはポーカロ3兄弟の次男マイク・ポーカロが加入し、バンド面での結束は強まったかもしれません。

  • ジェフ・ポーカロ(ドラム)
  • デビッド・ペイチ(ボーカル・キーボード)
  • マイク・ポーカロ(ベース)
  • スティーブ・ルカサー(ボーカル・ギター)
  • スティーブ・ポーカロ(ボーカル・キーボード・シンセサイザー)

しかしその後、リードボーカルが定着しないため更なる飛躍ができず

  • ファーギー・フレデリクセン→ジョセフ・ウイリアムス→ジャン・ミシェル・バイロン

個人的にはジョセフが好きですが、他のメンバーも音源を聴く限り良い曲を歌っています。
レコーディングやライブでのパフォーマンスに難があったり、喉を壊したり、そもそもメンバーと合わないなど、超絶プロ集団TOTOの求める水準は高かったのでしょう。

起死回生のはずが絶望のどん底へ

  • ジェフ・ポーカロ(ドラム)
  • デビッド・ペイチ(ボーカル・キーボード)
  • マイク・ポーカロ(ベース)
  • スティーブ・ルカサー(ボーカル・ギター)

その後、ステイーブ・ポーカロも表舞台から退き(レコーディングには参加)、新たにリードボーカルは迎えず、1991年に残った4人で起死回生のロックアルバム『Kingdom of Desire~欲望の王国~』を製作。
数曲をモントルー・ジャズ・フェスティバルでお披露目したのち、ツアーに出る直前にバンド創設者でリーダー、精神的支柱であったジェフ・ポーカロが38歳の若さで急逝します。

不撓不屈の精神で歩みだす

  • デビッド・ペイチ(ボーカル・キーボード)
  • マイク・ポーカロ(ベース)
  • スティーブ・ルカサー(ボーカル・ギター)
  • サイモン・フィリップス(ドラム)

ジェフ亡き後、予定されていたツアーをサイモン・フィリップスをサポートに迎えなんとか成功させます。残ったメンバーはバンドを存続させるべきか熟慮したのち、サイモンを正式にメンバーとして迎えTOTOを継続させる道を選びました。

その後は初代リードボーカルのボビーが復帰したり、マイクが病に倒れたりサイモンも脱退、3代目リードボーカルのジョセフとスティーブ・ポーカロが復帰するなどメンバー交代しながらもバンドは存続。アルバム制作・ワールドツアーも行うなど精力的に活動しています。

世界の音楽、アーティストに多大な影響を与えた

バンド結成前からセッションミュージシャンとして活動していたメンバーは、デビュー後もTOTOとしての活動と並行して数多くのレコーディングやセッションに参加していました。

最も有名なのは「世界で最も売れたアルバム」マイケルジャクソンの『Thriller』に全面的に参加。
エディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロで有名な『Beat It』はソロ以外のリードギターとベースをルカサー、ドラムでジェフ、キーボードでスティーブが参加。『Human Nature』はスティーブ作でTOTOの演奏をバックにマイケルが歌っています。

各メンバーが参加したレコーディングは数知れず、日本でもロック・フュージョン・アイドルなどジャンル問わず、多くの曲でクレジットされています。そのため「TOTOのような音楽」があちこちに溢れる結果となり、TOTO本体も「産業ロック」と揶揄されるほど。でもそれだけ同業者からも大衆からも求められ、受け入れられた結果だったと思うのです。

B’zの松本孝弘さんやGLAYのTAKUROさんなど数多くのアーティストが影響を受けたと語っています。

TOTO お勧めのアルバム5選(リリース順)

そんなTOTOを聴くならこれ!!
今後アルバムごとのレビューもやる予定ですが、
ぜひ聴いてもらいたい5枚を紹介します。

『TOTO~宇宙の騎士~』(1978)

新人バンドのデビューアルバム1曲目にインスト曲『Child’s Anthem』を持ってくるところ、
「凄腕セッションミュージシャン」として活動していたメンバーの気迫を感じます。

『Child’s Anthem』から2曲目『I’ll Supply the Love』への流れは超絶かっこいい!!

他にも『Georgy Porgy』、『You Are the Flower』、『Girl Goodbye』など
現在もライブの定番となっていて40年以上前の曲とは思えないくらいお洒落でかっこいいんです。
デビューアルバムとは思えない完成度の高さです。

『TOTO Ⅳ~聖なる剣~』(1982)

グラミー賞で当時最多の主要6部門を受賞した、大ヒットアルバム。

デビュー作以降のセールスが伸び悩むなか、背水の陣で製作された本作は収録曲全てがシングルカットされたモンスターアルバムです。

TOTOは知らなくても『Africa』、『Rosanna』は耳にしたことがある人が多いはず。

『The Seventh One~第7の剣~』(1988)

わたしが初めて聴いたTOTOのアルバム。
個人的には歴代リードボーカリストの中で一番好きな、ジョセフ・ウイリアムスの伸びやかな高音がTOTOのバンドサウンドにマッチして心地よく響きます。

ジョセフの『Pamela』、『Stop Loving You』、
ペイチとジョセフのツインボーカル『Home of the Brave』は現在もライブで盛り上がります。
ルカサーのバラード『These Chains』は個人的にTOTOのバラード曲の中でも、1、2を争う良曲なんです。

『Kingdom of Desire~欲望の王国~』(1992)

ルカサーが全曲ボーカルをとり「これぞロック!!」とメンバーのロック魂が全面に押し出された、ロックアルバム。わたしのTOTOベストアルバムは本作。強烈なドラムにギターとベースのユニゾンで奏でるリフ、今までよりは控えめだけど存在感のあるキーボードが最高なんです!!

これまでのTOTOの音楽性と大きく異なりルカサー色が強く、ジェフの遺作となったことからこのアルバム以降は「TOTOとは言えない」と聴けなくなったファンも多数いるとか。

しかし、ジェフ存命時にバンドの最小ピースで、しかも「ソウルブラザーズ」だけで制作したということは、「これこそがTOTOだ!!」と宣言したかったのではないだろうかと思うのです。
だってハードでゴリゴリのロックなんだけどバンドの演奏自体がメロディアスで、1音1音に歌心があふれているんです。

『TOTO XⅣ~聖剣の絆~』(2015)

マイク・ポーカロの闘病支援のために再結集し原点回帰して製作された、現時点での最新オリジナルアルバム。

Running Out of Time』ではロック、『Orphan』ではポップ、『21st Century Blues』ではブルースを、『Great Expectations』ではプログレとジャンルレスな「これぞTOTO!!」と40年の集大成的なアルバムになっています。

まとめ

以上、TOTOについていかがでしたでしょうか?
華々しい実績を持ち、紆余曲折ありながらも来年45周年を迎えるTOTO。
TOTOはアルバムごと、もっと言えば曲ごとにガラッと雰囲気が変わるので、可能な限りたくさんの曲を聴いていただきたいです。


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